(幹事社)
はい、ありがとうございます。幹事社質問について質問がある社はお願いいたします。
(記者)
今医療従事者に負担が掛からないように対策を講じる必要があるというふうにおっしゃられましたけれども、何か具体的な方策があられるのかという点と、あと、医療従事者の数自体が人口10万人当たりの医師数が静岡県は全国的に見ても少ない状況にあると思うんですけれども、ただ、突然、医師が増えるわけではない状況の中で、その辺りについてどのような対策だったらいいですか、お考えがあるのか、お聞かせ願えますか。
(知事)
感染症対策はもとより喫緊の課題なんですけれども、いろんな方がいろんな病気を持ってらっしゃるわけですね。ですから病院に通わないと、事態が深刻化すると。こういう方たち、一般外来でございますけれども、この方たちへの医療従事者と、それからこの感染症に従事されている医療従事者というのが安易に交わるってことも危ないですね。ですから、その医療従事者が交わらないようなゾーニングがきちっとできているところとできにくいところとかあると思いますけれども、それぞれの病院、あるいはこの医療機関に応じた形でですね、ともかく感染症に従事する人たちをきちっと確保すると。そして、それ以外の方たちの診療もできるようにすると。このすみ分けをですね、徹底していくことが大事だと。なかんずく今この感染者が急増しておりますので、軽症の方たち、場合によって出歩くことがあるのでですね、こういうことがもう言われるとおりにしていただきたいということで、できる限り医療従事者に負担が掛かりそうなときには、文句を言ったりですね、言われないで、しばらくの間我慢していただいて、やがて退院できる、退院してきた人たちが圧倒的ですから、そういうのまでは我慢していただくということだけでもですね。医療従事者に対する負担が軽減されるということですね。今は自分のことも大事ですけれども、医療従事者が最後の砦ですから、彼らに迷惑掛けないようにするにはどうしたらいいかと。まずは重症者に担当してるお医者様、看護師さん、保健師さん等々。それから中等症者ですね、これに従事されている医療従事者、この方たちはですね、宝物だと思って、大切に扱わなくちゃいけないと。軽症者の人をどうするかというのも出てきております。ですから、家族のことは心配でしょうけれども、治るまではですね、ともかく医療従事者への接近を避けるということが大事だと思ってます。今もちろんお医者様の数が急に増えるわけではありませんのでね。しかしながら、目下のところは回せるというように報告を受けております。しかしこれ以上逼迫すると、どうしたらいいかということなどはですね、後藤課長を中心に色々と考えてもらってますけれども、この機能分担をしながら、すみ分けをし、人も行動を集中的にして、多くの方が多くの事柄を分担するというようなことではなくて、それぞれが得意なところをしっかりと守っていくというようなことをすると、何とか今のところは回るという報告を受けておりまして、一般的な10万人当たりのお医者様が少ないとかというところには解消していません。
(記者)
飲食店の時短要請の質問の中で、今改めて考えておく状況にあるということで、それで実際にやるかどうかは地域間の感染状況や医療体制の逼迫状況を見て判断するということだったんですけれども、一方で静岡市を含む中部がすでに病床使用率が80%でかなり逼迫してきているとは思うんですけれども、そういう時短営業の要請をする何か基準といいますか、例えば中部の感染状況が国の基準でステージ3になったら時短要請をするだとか、地域間の感染具合とか医療体制の逼迫状況みたいなのだとちょっと曖昧なもので。何かの基準を超えたら、時短要請をするだと何か基準などはあるんでしょうか。
(知事)
これはステージ2、ステージ3とかいうですね、それに応じた7つぐらいの基準というのがありまして、病床数はもうこの基準を超えて、病床数だけで言えばですね、病床の占有率で言えば、いわゆるステージ3に近いわけですね。だけど本県としましては今、集中対策期間として、お願いをしていると。しかし、飲食店あるいはカラオケのお店などでですね、カラオケではお酒も飲むでしょう、歌も歌います。マスクはどうするかと。それ終わった時どうするんでしょうか。お酒飲んでると公共交通機関に行くか、もしくは酔っぱらってますから、タクシーを取ると。タクシーの運転手さんはどう思うでしょうか。もしその人がマスクしてなければ。それをですね、客に対して生意気なことを言うなという人がいるとすれば、大変な公衆道徳に対する違反だというふうに思うのですね。ですから、カラオケバーもですね、そこで従事されてる方たちもそうですし、出た後も問題だと。だから今、集中対策期間として、人に迷惑を掛けるようなことはしないと。今、3密を避けたり、大声で喋ったり、歌を歌った後、マイクの消毒もしてないとか、そういうようなことが幾つかですね、報告をされております。それが、そういうカラオケバーとか、飲食店が多いところに集中しているという事実認識ははっきりしておりますので、これ以上なったらどうするかということについてですね、今検討をしているところです。ですから、その基準というのは、今の状況がさらに加速することになればですね、我々としては違うアクションを起こさざるを得ないということで、そう遠くない将来にですね、この20日間までの期間も含めてですけれども、新しいアクションを起こさなくて進むように、今のところ、こちらがお願いしている行動基準に対しまして、違反をするようなことがないようにですね、改めて強くお願いしたいし、特に関係市町のトップをはじめ、その点はですね、もっと強く訴えていただきたいと思っております。我々としては、医療従事者と医療専門家と、それからそういう関係市町、伊東市や静岡市などとですね、連携をしながら、対策を取る場合には取るというふうに考えております。
(記者)
ということは、例えば、基準がステージ3になったら、時短要請するとかそういう明確な基準ではなくて、今の感染状況がさらに悪化するような状況を総合的に判断して、時短要請をするかしないか判断するという理解でいいんですね。
(知事)
はい。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
今のお話なんですけれども、その感染者がこれ以上増えていった場合に、その時短要請を総合的に判断して、時短要請を、することもありうるということですが、静岡市とか浜松市とか、そういった辺りに対して、時短要請をすることもありうるっていうのを検討しているっていうことですか。
(知事)
浜松市に対しては検討しておりません。やはり今、浜松市超えて感染している市がありますね。そこに対しては、極めて厳しい目を持って見ているということです。
(記者)
静岡市とか県東部で増えているとこに関しては、これ以上またどんどん増えていった場合は時短要請とかについてもする場合がありうるっていう。
(知事)
市町によって、伊東市は伊東市なりの施策を取られてますね。取られてないところもありますね。感染経路が分かっているから、従って、公表しないとかというふうな形でですね。にもかかわらず増えてるということに対して、危機感を持って、このままでいいのかという、そういう目で見ているということであります。従って地域っていうのは、また業種というのはですね、ある程度特定しながら、今検討しているということです。
(記者)
分かりました。あともう1点だけすみません。静岡市に関してなんですけれども、静岡市が済生会病院以外はクラスターの名称っていうか場所を公表してないんですが、クラスターの起きた場所について公表していないことについて、知事はどのようにお考えか教えていただきますか。
(知事)
これは市町のご判断によるわけですけれども、基本的に県と合意をしているのは、行動歴が分かってる場合には公表する必要はないと。行動歴が分かってるというふうにおっしゃっているのですね、それならばそれに応じたいわゆるPCR検査、あるいは抗原定量検査等々ですね、検査を徹底するということが、すぐに次にやるべきことですね。伊東市、あるいは伊豆の国市などのように、検査対象をこう広げてですね、検査をすると。浜松市は浜松市の独自のやり方で、抑え込みにかかっておられます。ですから、それが、できてないかのように見えるというのはですね、非常に心配してるところでございまして、従って、今、日本、静岡県で一番たくさんの感染者がこの1週間ほどで一気に浜松市を抜きましたからね。そこに対しては、厳しい目で見ているということであります。
(記者)
分かりました。ありがとうございます。
(知事戦略監)
他にはどうでしょうか。
(記者)
よろしくお願いします。今の店名の非公開に関してなんですけれども、静岡市を念頭におっしゃってると思うんですけれども、伊東市など県の担当分のお店も公表してないんですが、知事が静岡市を念頭に厳しい目で見ているというのは、その伊東市など、県の担当、県マターのお店などに対して同じことは言わないんでしょうか。
(知事)
いや、同じです。大事なことは、基準がありまして、感染経路が分かってると。あるいはその行動歴が分かってますと。行動歴を正直に言っていただくと、我々としては行動パターンができてますので、これはもうすべて共通でしてるわけですね。静岡市についても、それやってるから公表しないとおっしゃってるので、それを信じているということですが。しかし、一方で数が増えますとですね、きちっとできてるのかなっていう懸念はですね、払拭できないということで、今後時短も含めて、検討するべきだという意見を危機管理監以下、みんなが共有しているということであります。
(記者)
つまり、その知事のおっしゃる厳しい目というのは、今のところ向けられてるのは静岡市だけであって、伊東市などには向いていないということでしょうか。
(知事)
今どこでもこういう状況ですのでね。ですから、一番たくさん、この1週間ほどで、感染者が増えているところと、いうところにはもちろん一番注目して見てるということであります。
(知事戦略監)
はい。他には。よろしいですか。
(記者)
すいません、時短要請について一点確認なんですけれども、現時点で時短要請をされない、大きな理由について教えていただけますか。
(知事)
県民を信じているからです。きちっと3密を避けて、そして、その他、うがい、あるいはマスク、あるいは大声で話さない。マスクは常に食事以外着用するとか、等々ですね。それからまた、店の方でもそれに準じた形で、お客様に対応されるというふうなことを繰り返し訴えておりまして、これはうちの県民はできるということでですね。しかし、特にこの間は、お客様もそれからお店の方も、集中的にこの対策を徹底してくださいということを申し上げておりますので、この対策を徹底すれば防げるという、こういうような専門家の意見も含めてですけれども、そういう姿勢で今臨んでいるということであります。今の時点で時短は要請はしないということで。
(記者)
それは12月20日まで集中対策期間として位置づけて今のような、県民に呼び掛けているからという認識でよろしいですかね。
(知事)
そうですね。にもかかわらずこの集中対策期間に、数字が伸びてるところがありますのでね。20日までは、何もしないというわけにはいかないというのが関係者の共通意見で、この辺は市町並びに専門家のご意見を踏まえて、起こすべきときにはアクションに入らざるを得ないかなという用意だけはしましょうということになってるのが現状です、はい。 |